知的障害者施設 4万ページの支援日誌
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ついにアップしました!ジャンケンを使わないレクリエーションゲームをたくさんたくさん紹介しています。ぜひ参考にしてください。







↑地味な名札をビジュアルな千社札で作成。個性に合わせた色と柄で、子どもたちもわかりやすく安心です。

鍵つきトイレットペーパーホルダー/菜の花工房

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↑知的障害者のためのレクリエーション指導講座です。コツやヒントが満載で、筆者オススメの本とグッズが好評をいただいています。



↑高齢者のためのレクリエーション指導講座です。コツやヒントが満載です。

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トイレットペーパーホルダー・ミニショップ
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♪♪♪ オススメゲーム・50 ♪♪♪


ここでは、私の30年間の実践の中で大切にしてきたレクリエーションゲー

ムをたくさんご紹介します。どれも知的障害の子どもたちが苦手なジャン

ケンを使わずに楽しめるゲームばかりです。必ず皆様のお役に立つと思

いますので参考にしてください。


第1節 まずは輪になりましょう
第2節 準備体操をしましょう
第3節 リーダーの真似をして遊びましょう
第4節 スタッフと一緒に遊びましょう
第5節 グループになりましょう
第6節 チームで遊びましょう
第7節 みんなで遊びましょう
第8節 楽しく終わりましょう
第9節 スタッフはサインで交信しましょう

              ▼以降随時追加更新します


 

【今週の筆者オススメショップ】
    


 


鍵つきトイレットペーパーホルダー

   

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●知的障害の子どもたちを正しく知ってほしい!
●知的障害者施設の職員の頑張りを知ってほしい!
●そして、知的障害者施設を応援してほしい!

お父さん、お母さん、学生さん、そして施設の職員さん!知的障害の子どもたちに関わる、すべての人たちに伝えたい。是非、お読みください!

当書のお求めは、お近くの書店、または「東京図書出版会」および
ブックサイト「セブンアンドワイ」等からご注文ください。


発行 東京図書出版会 定価【1300円】
ISBN978−4−86223−274−8
C0036



今月のイチ押し

 第1節 まずは輪になりましょう


■1−1 ご挨拶は「こんにちわ」

@リーダーの開会の挨拶が済んだらまずは2人になって向かい合ってもらいます。「2人で向かい合ってください」と言うよりも「隣のお友達とおじぎしましょう」と言えば自然に2人が向かい合います。

◎できなくて困っている子どもにはスタッフが他の子どもを誘導するか、スタッフ自身がパートナーになります。「はい、こんにちは」と言うと自然に頭を下げてご挨拶をすることでしょう。

A「今度は後のお友達とご挨拶しましょう」と言ってから「こんにちは」と言います。

B「今度は違うお友達とご挨拶しましょう」と言います。

C子どもたちは、やりかたが次第にわかってきます。何回か2人でご挨拶をしたら、「最後にリーダーとご挨拶しましょうね。はい、こんにちは」と言います。

Dできたら「上手だねぇ、皆で拍手しよう!」と言って皆で拍手して讃えます。

★知的障害の子どもたちは喜んでご挨拶するでしょう。ダウン症の子どもたちは丁寧にご挨拶します。自閉症の子どもたちは、ちょっとドギマギしますので無理強いしないでくださいね。最初のメニューですから、子どもたちの期待感を高め不安を取り除くように心がけましょう。とにかく笑顔で楽しく!

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今月のイチ押し



■1−2 手をつなぎましょう

出典 日本ミュージックケア協会「加賀谷式メッソード」作詞・作曲:加賀谷哲郎

♪手をつなぎましょう ララララ ラン ララララ ラン
  輪を作りましょう  ララララ ラン ラン ラン ラン ラン



@「さあ、今度は2人で手をつなぎましょう」と言って、2人ずつ向かい合って両手を前でつないでもらいます。「2人のリーダーがまずやってみますから良く見ていてくださいね」と言って2人のスタッフが実演(モデリング)して見せます。

◎できなくて困っている子どもにはスタッフが誘導するか、スタッフ自身がパートナーになります。

A歌の歌詞に合わせて「♪手をつなぎましょう〜」でつないだ両手を左右に揺らします。「♪ララララ・ラン ララララ・ラン〜」で両手を離して手拍子3回を2度繰り返します。次の歌詞に合わせて「♪輪を作りましょう〜」で再び両手をつないで右回りに2回転します。「♪ララララ・ランラン・ランランラン」で再び両手を離して手拍子を7回します。

B「じゃあ、今度は4人で手をつなぎましょう」と言って4人で両手をつないで小さな輪を作って歌って踊ります。

D以上の演技を次は「8人で…」「16人で…」と繰り返し、最後に「それでは皆で手をつなぎましょう」で全員で1つの大きな輪(シングルサークル)になって歌って踊ります。できたら「上手だね、皆で拍手しよう!」と言って皆で拍手して讃えます。

★ここでは加賀谷哲郎氏の作詞作曲で「手をつなぎましょう」をご紹介しました。詳しくは日本ミュージックケア協会の宮本啓子音楽療法研究所のホームページをご覧ください。いつでも、どこでも、だれでもできる音楽療法です。

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今月のイチ押し



■1−3 マーチングプレイ

@「さあ、今度は皆で歩くよ」と言って「右向け〜右」と言います。

◎できなくて困っている子どもにはスタッフが誘導するか、スタッフ自身が横について歩きます。

A「音楽(マーチ)に合わせて元気良く歩くよ、はい!」と言って音楽を流します。リーダーは手拍子しながら皆を歩かせます。

B慣れて来て上手に歩けるようになったら「じゃあ、リーダーの真似をして歩くよ」と告げてから「はい、後歩き!」と言って後歩きをします。

◎できなくて困っている子どもにはスタッフが誘導するか、横について一緒に後ろ歩きをします。

C16小節ぐらい後歩きをしたら「はい、前に歩こうね」と言って前歩きに戻します。しばらくは混乱しますので、落ち着いて歩けるまで様子を待ちます。

D落ち着いて前歩きができるようになったら「今度は片足跳びだよ」といってケンケン歩きをします。

E以上の演技を次は「前歩きに戻して…」「四つんばいで…」「前歩きに戻して…」「ハイハイだよ…」などとバリエーションを変えながら繰り返し続けます。

F音楽曲が終わったら「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★あまりテンポの速いマーチではなくゆっくりめの曲にしてください。知的障害の子どもたちは喜んで歩くでしょう。ダウン症の子どもたちは、変化するのにちょっと時間がかかるかもしれません。体制が整うまで待っていてあげてください。自閉症の子どもたちは、変化するのを嫌がるかもしれません。無理強いしないでくださいね。皆と歩ければ「良し」です。

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今月のイチ押し



 第2節 準備体操をしましょう


■2−1 あたま肩ひざポン

 出典 イギリスのあそび歌 Londn Bridge ロンドン橋 作詞:不明

♪あたま肩 ひざポン ひざポン ひざポン
  あたま肩 ひざポン 目 耳 鼻 口



@「頭に両手を乗せます」「次に肩に両手を触れます」「次はひざを叩きます」「そして1回手をたたきます」以上を繰りかえし続けます。

A「最後に目と耳と鼻と口をタッチします。」

B「さあ歌に合わせてやるよ、ハイ」

C最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★歌詞に合わせて身体の一部分を触っていきます。結構良い運動になります。目、鼻、口の他にいろいろとアレンジして、お腹、お尻、背中とやってみるのも面白いですよ。最近、保育園などで良く遊ばれている歌遊びです。出典はイギリスのあそび歌で「Londn Bridge」つまり「ロンドン橋」です。イギリスのあそび歌は世界中に広まっていて、いろいろなアレンジが誕生しています。あなたも歌詞を変えたり、演技を変えたりと楽しんでみてください。

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■2−2 あたま肩ひざ足@

出典「世界のあそび歌」(後藤田純生著)音楽之友社 イギリスのあそび歌 作詞:志摩桂

♪あたま肩ひざ足 ひざ足 ひざ足 ひざ足
  あたま肩ひざ足 目鼻ほっぺ



@「頭に両手を乗せます」「次に肩に両手を触れます」「次はひざを叩きます」「そして足の先にタッチ」以上を繰りかえし続けます。

A「最後に目と鼻とほっぺをタッチします。」

B「さあ歌に合わせてやるよ、ハイ」

C最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これは「あたま肩ひざポン」のアレンジです。ここでは特に足先にタッチして運動量を増やしています。足先にタッチするのは、体力測定の時の前屈運動と一緒ですね。普段は絶対に使わない筋肉やいろいろな動きも、歌遊びにすることでできるのです。体操となるとなかなかこうはいきません。

★ところで、歌遊びには作詞者や作曲者がいて、著作権も守られています。しかし現場で楽しむには、その場に合わせたアレンジも重要だと私は思っています。子どもたちの興味に合わせて自由に歌詞やメロディーを変えて楽しみたいものですね。

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■2−3 あたま肩ひざ足A

出典「世界のあそび歌」(後藤田純生著)音楽之友社 イギリスのあそび歌 作詞:志摩桂

♪あたま肩に ひざと足 ひざと足 ひざと足
  あたま肩に ひざと足 グルリと 回りましょ ホイ



@「頭に両手を乗せます」「次に肩に両手を触れます」「次はひざを叩きます」「そして足の先にタッチ」以上を繰りかえし続けます。

A「最後にぐるりと1回転して手を叩きます、ホイ」

B「さあ歌に合わせてやるよ、ハイ」

C最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これも、歌詞に合わせて身体の一部分を触っていく遊びです。結構良い運動になります。子どもたちは知らず知らずのうちにウォーミングアップを済ませています。この曲は最近とても流行っています。特に保育園や幼稚園などでは良く使わています。ですからCDも必ず売っていますからさがしてみてください。

★ただし最近の編曲はテンポが速いですから知的障害の子どもたちにはむ難しいかもしれません。ここはやはり誰かに伴奏してもらうのが一番でしょう。子どものテンポに合わせて伴奏するには生演奏がベストです。それもアコーディオンが一番良いでしょう。機動性があり、いつでもどこでもすぐに伴奏できます。

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■2−4 からだ遊びのうた

出典「世界のあそび歌」(後藤田純生著)音楽之友社 イギリスのあそび歌 作詞:志摩桂

♪あたま肩ひざ 足と手 あたま肩ひざ 足と手 ラララ
  目鼻口  ほっぺと耳 あたま肩ひざ 足と手



@「頭に両手を乗せます」「次に肩に両手を触れます」「次はひざを叩きます」「そして手を1回叩きます」

A途中では「目と鼻と口とホッペと耳をタッチしたり引っ張ります」

A最後にもう一度「頭に両手、肩に両手、ひざを叩いて、手を1回叩きます」

B「さあ歌に合わせてやるよ、ハイ」

C最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これも、歌詞に合わせて身体の一部分を触っていく遊びですが、テンポも速く動きも複雑になっています。原曲はイギリスの民謡「町の居酒屋」の前半部分です。イギリスの遊び歌はマザーグースの影響が大きいです。

★この章に紹介した4つのあそび歌は、いずれも身体の一部分を触りながら軽い準備体操ができるものです。曲も良く似ていて間違えやすいので気をつけてください。しかし、一度覚えたら忘れられないメロディーですね。私は大好きで必ずやっています。子どもたちも普段から鼻歌で楽しんでいます。

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■2−5 タオルでキャッチ

@子ども1人1人に1枚のタオルを用意します。タオルは真ん中で1回結んでおきます。

A最初は両手で上に投げて、両手で取ります。次は右手で上に投げて、右手で取ります。

B次は左手で上に投げて、右手で取ります。そして友達と2人でキャッチボールします。

C最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★なんと言うことのない遊びなのですが、やってみるとこれが楽しいのです。上手になってきたら、タオルを上に投げて落ちてくるまでに拍手を1回してキャッチするとか、落ちてくるまでに1回転するとか工夫すると楽しいですよ。逆に
難しいようでしたら、タオルをゴム風船に換えてみてください。フワフワと落ちてくるゴム風船は知的障害の子どもたちにはぴったりのスピードかもしれません。


【車椅子の人も一緒にできるタオル体操】

田中和代氏が考案したタオル体操というものがあります。黎明書房さんから出版されている「痴呆のお年寄りの音楽療法・回想法・レク・体操」と言う書籍についているCDです。タオルの特性を上手に活かした音楽体操になっていて秀逸です。同じCDに収録されているリハビリ体操と共に私も長年愛用しています。ぜひ一度試してみてください。PS:この原稿を書いていて初めて気づきました。田中氏は私と同郷の人でした。あ〜、感激です。地方バンザイ!


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■2−6 バランス歩き

@座布団を何枚か用意して子どもたちは交代で挑戦します。座布団を頭の上に乗せて先ずは数歩歩いてみましょう。次に距離を決めて歩いてみましょう。

A上手になってきたら、床に貼られた粘着ガムテープなどの線を歩いてみましょう。

Bそれでは、そろそろ競争です。数人が一斉に走る短距離レースはどうですか。チームになってリレーするのも面白いですね。

C最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★「あたま肩ひざ足」などは普段使わない筋肉や動きの体操ですが、「タオルでキャッチ」同様これは巧緻性訓練になりますね。知的障害の子どもたちは、このように身体の動きが限られていることが多いのです。これは使われる言語や行動なども同じです。ですから普段していない動きや筋肉を楽しく動かすことは重要です。しかし普段使っていない動きや筋肉ですから無理をしないでくださいね。無理をすると怪我につながりかねません。ご注意を!

【こだわりと行動予測不安】

 「こだわり」と言われる強い固執性は自閉症の子どもたちに多いようです。その原因は「行動予測不安」だと言われています。行動予測不安とは、自分は今から何をするのか、何をさせられるのか、どうなるのか、と言ったこれからの自分の行動の見通しを立てるのが苦手なことを言います。それだから不安になり、自分の理解できる行動に固執するのです。だから大切にしてあげてくださいね。

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■2−7 線路遊び

@床に粘着ガムテープでクネクネと線を描きます。

A子どもたちは電車になったりバスになったりして、その粘着テープの上を走り回ります。

B上手になってきたら、カラーテープで線を色分けします。白は道路、黒は線路、青は川などと決めます。

C子どもたちも自動車や電車や船になって走り回ります。交通ルールを決めて走り回ります。

D最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これも線からはみ出ないように走る巧緻性訓練ですが、交通ルールの学習にもなりますね。厚紙で自動車や電車などのお面を作ってから遊ぶと理解が深まってさらに面白くなるでしょう。

【認知能力】

線の通りに走ることは知的障害の子どもたちには難しい作業です。これは迷路遊びをすると良くわかります。迷路では線は壁であって乗り越えられないものですが、これが理解困難なのです。知的障害の子どもたちは言語能力は苦手でも、視覚能力は高いと言われています。しかし1本の線は1本の線なのです。それが道路や線路には見えません。ここに知的障害の子どもたちのレクリエーション指導の難しさがあります。何かに成りきる「ごっこ遊び」が苦手なのも同じ理由からです。知的障害の子どもたちを指導する時はこのことを良く理解してあげてください。


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 第3節 リーダーの真似をして遊びましょう


■3−1 手を上げて下げて

@「はい、それではリーダーの真似をしてくださいね」と言います。「右手を上げて」と言って皆が右手を上げるのを待ちます。

◎この時、間違って左手を上げても指摘しないでください。どちらでも良いのです。
言われて片手を上げれれば「良し」です。

A「はい、良くできたね」と賞賛します。「では手を下に下ろします。」「次は左手を上げてください」と言います。

B「はい、良くできたね」と賞賛します。「では手を下に下ろします。」「次は両手を上げてください」と言います。

◎この時、両手を上げることができなかったら言葉を換えて「バンザイ」と言いましょう。言葉を換えるとできることがあります。

C「はい、良くできたね」と賞賛します。「では両手を下に下ろします。」「こんどは少し早いですよ、頑張ってね」と言って「はい、右手を上げて」「右手を下ろして」「左手を上げて」「左手を下ろして」「両手を上げて」とバリエーションを変えて指示していきます。

★「右手を下ろして左手を上げて」などと二つの指示を一度にしないでください。知的障害の子どもたちは二語文以上の指示が苦手です。

★中には手を上げなかったり、自信なさそうに中途半端な上げ方をする子どももいますが「いいよ、いいよ」と言ってあげましょう。皆の様子を見て、わかってくると次第に自信が出てきて手を上げるようになります。指摘するとかえって萎縮してしまいます。特にダウン症の子どもたちは行動の変化に着いていけなくなると固まってしまいます。また自閉症の子どもたちは、スタッフの大きな声に反応して不安になりますから注意してくださいね。


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■3−2 拍手を真似て

@「はい、今度はリーダーが手を1回叩きます。見ていてくださいね。」と言って手を1回叩きます。

A「はい、皆も真似して手を叩いてください」と言って皆にも1回手を叩いてもらう。

B「上手だね、では今度は2回叩きますよ、見ていてくださいね」と言って手を2回叩きます。

C「はい、皆も真似して手を叩いてください」と言って皆にも2回手を叩いてもらう。

D「上手だね、では今度は3回叩きますよ、見ていてくださいね」と言って手を3回叩きます。

E「はい、皆も真似して手を叩いてください」と言って皆にも3回手を叩いてもらう。

F「それでは今度は何回かな、よ〜く見ていてくださいよ」と言って1〜3回のうちいずれかの回数で手を叩いてみせる。「さあ、リーダーは何回叩いたかな? 皆も叩いてみよう」と言って叩かせる。

G以降、1〜3回のうちいずれかの回数で手を叩くことを繰り返していく。

H最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★正しい回数叩けなくても指摘しない。本人は一生懸命なのだから、それを賞賛しましょう。誉められることが何よりも楽しいのですから。「ぼくにもできた」と言うことが嬉しいのです。

★また、叩く回数は3回以内にしましょう。4回以上になると理解できずに混乱する子どもたちが出てきます。すると一気に場が盛り下がってしまいますから注意しましょう。

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■3−3 グーチョキパー

注:「権兵衛さんの赤ちゃん♪」のメロディーで…

♪グーチョキパーチョキ グーチョキパー
  グーチョキパーチョキ グーチョキパー
  グーチョキパーチョキ グーチョキパー
  グ チョーキ パーチョキ グーチョキパー


@リーダーは手でグーを作って見せて「はい、手を握ってグーを作りましょう」と言って皆にもグーを作ってもらいます。

A今度は手でチョキを作って見せて「今度は、チョキを作りましょう」と言って皆にもチョキを作ってもらいます。

B今度は手でパーを作って見せて「今度は、手を開いてパーを作りましょう」と言って皆にもパーを作ってもらいます。

C以上を何回か繰り返してグーチョキパーを練習します。

D「それでは次に歌を歌いましょう」と言ってグーチョキパーの歌を練習する。この時、手はグーチョキパーを作らないでもいいです。

E「さあ今度は歌に合わせて手でグーチョキパーを作りましょう」と言って曲をかけます。最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これはジャンケンの苦手な知的障害の子どもたちに、ジャンケンの手形を覚えてもらうためのメニューです。しかしジャンケンの手形を覚えるのは容易ですが、勝負を理解するのは困難を極めます。三すくみの法則に加えて相子まで理解するのは大変なのです。今回は手形を真似することだけを楽しみます。真似ができただけでも子どもたちは「ジャンケンができた」と喜びます。この気持ちを大切にしてあげてくださいね。

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■3−4 手をたたこうよ

出典「世界のあそび歌」(後藤田純生著)音楽之友社 イギリスのあそび歌 作詞:志摩桂

♪手をたたこうよ 手をたたこうよ みんなでさあ 手をたたこう
  立ち上がろうよ 立ち上がろうよ みんなでさあ 立ち上がろう
  こしかけようよ こしかけようよ みんなでさあ こしかけよう
  あしならそうよ あしならそうよ みんなでさあ あしならそうよ
  回っちゃおうよ 回っちゃおうよ みんなでさあ 回っちゃおうよ



@「♪手をたたこうよ〜」で、手を叩きながら歌います。

A「♪立ち上がろうよ〜」で、椅子から立って手を叩きながら歌います。

B「♪こしかけようよ〜」で、椅子に座って手を叩きながら歌います。

C「♪あしならそうよ〜」で、座ったまま足踏みしながら歌います。

D「♪回っちゃおうよ〜」で、椅子から立ち上がりクルクルと回転しながら歌います。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★歌遊びに使う歌は、事前に何回も歌だけを繰り返し練習して良く耳になじませておくと良いでしょう。朝礼や夜の会、週礼や月礼などで「今月の歌」とか「今週の歌」などとして歌いこんでおくとベストです。

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■3−5 くつなおしのうた

出典「世界のあそび歌」(後藤田純生著)音楽之友社 イギリスのあそび歌 作詞:志摩桂

♪靴屋 靴屋 靴なおせ 2時半までになおすのだ
  私の足が待ってるよ  靴屋 靴屋 靴なおせ



@「♪靴屋 靴屋 靴なおせ 2時半までになおすのだ〜」で、両手の握りこぶしで両膝を叩きます。

A「♪私の足が待ってるよ〜」で、片足または両足で床を叩きます。

B「♪靴屋 靴屋 靴なおせ〜」で、再び両手の握りこぶしで両膝を叩きます。

C最後に皆で拍手して讃え合います。

D振り付けは、皆で話し合っていろいろと変えてみると楽しいですよ。

★知的障害の子どもたちは歌が大好きです。自分では歌えなくても、曲を聞いて頭の中で一生懸命歌っているものです。歌遊びも同じです。本人は一生懸命やっているつもりですから、はたから見て下手くそでも決してとがめないでくださいね。むしろ誉めて誉めて誉めまくるぐらいのアクションが大切です。

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■3−6 大工さんのかなづち

出典「世界のあそび歌」(後藤田純生著)音楽之友社 イギリスのあそび歌 作詞:志摩桂

♪大工さんの かなづち ひとつでトントン かなづち ひとつで トントントン
  大工さんの かなづち ふたつでトントン かなづち ふたつで トントントン
  大工さんの かなづち みっつでトントン かなづち みっつで トントントン
  大工さんの かなづち よっつでトントン かなづち よっつで トントントン
  大工さんの かなづち あたまでトントン かなづち あたまで トントントン



@一番は、右手で床をトントンしながら歌います。

A二番は、右手と左手で床をトントンしながら歌います。

B三番は、右手と左手と右足で床をトントンしながら歌います。

C四番は、右手と左手と右足と左足で床をトントンしながら歌います。

D五番は、右手と左手と右足と左足と頭で床をトントンしながら歌います。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★知的障害の子どもたちは2つ以上のことを同時に行うのは苦手です。「食堂へ行って窓閉めてから椅子を降ろして」と頼むと、窓だけを閉めて戻ってきてしまうことがあります。歌遊びも最初から2つ以上の動作を求めることは避けた方が良いでしょう。1つずつ丁寧にゆっくりとやりましょう。

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■3−7 身体パーカッション

♪汽車汽車 シュッポシュッポ シュッポシュッポ シュッポッポ
  僕らを乗せて シュッポシュッポ シュッポッポ
  スピードスピード 窓の外 畑も飛ぶ飛ぶ 家も飛ぶ
  走れ走れ走れ 鉄橋だ鉄橋だ 楽しいな

@「手を2回叩いてください。はい、パンパン。上手だね」と言います。

A「次は両膝を両手で2回叩きますよ。はい、パンパン。よ〜し上手だね」と言います。

B「今度は続けて叩くよ。はい、手を叩いてパンパン、膝を叩いてパンパン。」と続けます。

C何回か続けて練習します。

D「それでは歌に合わせて叩きましょうね。」と言って汽車ポッポ「♪汽車汽車シュッポシュッポ〜」を皆で歌いながら手を叩き続けます。

E最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これはリズム遊びですね。手でパンパン、パンパンと叩くと、まるで汽車のシュッシュッポッポに聞こえてくるから不思議です。しかし今の子どもは汽車を知りません。電車のガッタンゴットンに聞こえるかもしれませんね。

★このリズムが歌にぴったりなのですが、歌詞に釣られて2回叩くところを1回しか叩かなかったり、3回叩いたりしてしまうのが面白さです。だから皆で大笑いして楽しみましょう。

★リーダーが上手にやると、真似して上手にできる子どももいます。このゲームは失敗を楽しむものですから、時にはリーダーはやらずに見ていたり、わざと失敗して失敗を真似させるのも面白いですよ。


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■3−8 雪山讃歌

♪雪よ岩よ 我らが宿り 俺たちゃ 町には 住めない からに
  俺たちゃ 町には 住めない からに

@「では両手を頭の上に乗せてください。」と言って両手を頭の上に乗せます。

A「次は肩ですよ。」と言って両手を両肩に触れます。

B「今度は手を1回叩きます」と言って拍手します。

C「続けてやってみようね。頭、肩、拍手、もう一回、頭、肩、拍手」と何回か繰り返します。

Dやがて「頭、肩、拍手、いち、に、さん、1、2、3、1、2、3」と言葉を換えていきます。

E慣れてきたら「♪雪よ、岩よ、われらが宿り〜」と歌いながら演技します。

F最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★これもリズム遊びです。三拍子のこの歌はアレンジが豊富です。「頭、肩、拍手」の代わりに座って「頭、肩、膝」とやっても良いし、2人で向かい合って「頭、肩、手合わせタッチ」でも楽しいです。床に座って「右床、膝、左床」とやるとウエストの運動になりますね。若い女性スタッフには好評ですよ。(笑)

★歌遊びと言うよりリズム体操と言っても良いくらいの運動量があります。同じ運動を音楽なしで同じ時間やってみてください。「イチ、ニ、サン…」と言いながらやってみてください。必ず途中で嫌になります。

★音楽は脳に直接影響を与えるそうです。楽しい曲は心と身体を楽しくさせてくれます。逆に悲しい曲は心も身体も悲しくさせてしまいます。音楽には人を支配する力があるのですね。


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今月のイチ押し



■3−9 うさぎとかめ

♪もしもしかめよ かめさんよ 世界(せかい)のうちに おまえほど
  歩(あゆ)みののろい ものはない どうしてそんなに のろいのか

@「右手を上げて、左肩を8回叩きます」と言って一緒に8回叩きます。

◎この時、正しく8回叩けなくても指摘しないでください。言われて肩を叩ければ「良し」です。

A「上手だね。では今度は左手を上げて、右肩を8回叩きます」と言って一緒に叩きます。

◎右手で左肩、左手で右肩、間違えても指摘しないでください。言われて肩を叩ければ「良し」です。

B「それじゃあ今度は、左肩8回→右肩8回→左肩8回→右肩8回と繰り返すよ、はい」と言って一緒に叩きます。

C「上手だね。では、歌を歌いながら叩きましょう、はい」と言って「♪もしもしかめよ〜」と歌いながら叩きます。最後に「上手だね、皆で拍手〜!」と言って皆で拍手して讃えます。

★上手にできたら今度は、左肩8回→右肩8回→左肩4回→右肩4回→左肩2回→右肩2回→左肩1回→右肩1回→手拍子1回をしてみてください。子どもたちは着いてこれないかもしれませんが、一生懸命してくれれば「良し」ですよ。よく賞賛してあげてくださいね。

★同じ四拍子の童謡なら大抵できますよ。「♪昔々 浦島は〜」の浦島太郎などもピッタリです。これなら高齢者のためのレクリエーションでも使えますね。

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■3−10 アブラハムの子

♪アブラハムには七人の子 1人はノッポで あとはチビ
  みんな仲良く暮らしてる さあ 踊りましょう

 右手(右手)
 右手(右手)+左手(左手)
 右手(右手)+左手(左手)+右足(右足)
 右手(右手)+左手(左手)+右足(右足)+左足(左足)
 右手(右手)+左手(左手)+右足(右足)+左足(左足)+あたま(あたま)
 右手(右手)+左手(左手)+右足(右足)+左足(左足)+あたま(あたま)+おしり(おしり)
 右手(右手)+左手(左手)+右足(右足)+左足(左足)+あたま(あたま)+おしり(おしり)+回って(回って)

@「♪アブラハムには〜」と前半の部分は皆で足踏み両手振りでリズムをとりながら歌います。

A一番の後半で「♪右手〜」とリーダーが掛け声しながら右手を動かします。そして子ども達が真似をします。

B再び「♪アブラハムには〜」と前半の部分は皆で足踏み両手振りでリズムをとりながら歌います。

C二番の後半で「♪右手〜」とリーダーが掛け声しながら右手を動かします。そして子ども達が真似をします。続いて「♪左手〜」とリーダーが掛け声しながら左手を動かします。そして子ども達が真似をします。つまり、動作が1つ増えたわけです。

D以降、同じようにして1つずつ動作を増やしていきます。最後に元気良く「おしまい!」とリーダーが言ってバンザイして終わります。

★この歌遊びは名曲ですね。おそらく知的障害の子どもたちは、途中で何がなんだがわからなくなってしまうでしょう。しかし、ここまで歌遊びをしてきているなら必ず大笑いになります。できなくて当たり前。できないことが逆に楽しい歌遊びなのですから。

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今月のイチ押し



 第4節 スタッフと一緒に遊びましょう


■4−1 スタッフと手つなぎ鬼

@選ばれた1人のお友達とスタッフが手をつなぎます。この2人が最初の鬼です。

A逃げる友達を2人で追いかけてつかまえます。

Bつかまったお友達が次の鬼です。スタッフと手をつないでお友達を追いかけます。これを繰り返します。

Cリーダーが時間をみて笛を吹いて終わります。

D最後に皆で拍手して讃え合います。

★遊びの中で最も簡単で世界中の子ども達が楽しんでいるのが鬼ごっこです。しかし知的障害の子どもたちには、捕まると次にどうして良いかわからず固まってしまう子どももいます。また、捕まったことが悔しくて怒り出したり泣いたりする子どももいます。だからスタッフが一緒になって励ましたり賞賛したりして走り回るのです。子どもはスタッフと手をつないで走ることに一種のステイタスや優越感を感じて得意になります。ただしこのルールでやると、鬼のパートナーになったスタッフは最後まで走り回らなければなりません。時々、スタッフ同士で合図して交代すると良いでしょう。(笑)

【もう1つの手つなぎ鬼】

最初は1人の鬼。子どもを捕まえたら、2人で手をつないだまま鬼となります。そしてまた捕まえたら、3人で手をつないだまま鬼となります。さらに捕まえたら、4人で手をつないだまま鬼となります。全員が捕まるまで続けます。最後は取り囲んで捕まえることができます。これは、すごいですよ! オススメです。


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■4−2 空き缶積み

@缶コーヒーなどの空き缶をたくさん用意します。

A何人か代表を選出してスタッフとペアになり床に座ります。

Bリーダーの合図とともに空き缶を積み重ねていきます。

Cパートナーのスタッフと一緒に決められた時間(1〜3分)内に高く積み上げられた子どもが勝ちです。

D最後に皆で拍手して讃え合います。

★これは最近流行のゲームですね。しかし、必要な数の空き缶を集めるのは思っている以上に大変です。中を洗って乾かして保管しなければなりません。このゲームをやりたくて毎日自動販売機で何本も缶コーヒーを買って、おこづかいを使い果たした子どもがいました。ここは無難に大きな積み木やダンボール箱で充分だと思います。ルールは大切ですが、アレンジするのも重要です。

【チャレンジランキング】

チャレンジランキングと言うのをご存知ですか? 略してチャレラン。チャレ ランとは、いろいろな遊びに挑戦した子どもたちの記録を集めて順位づけした遊びのオリンピックです。公認種目は100以上あり、今も増え続けています。この「空き缶積み」も公式競技で、1分間で17個、時間無制限で26個積み上げた子どもがいるそうです。その他にも「ぞうきんがけ20m走」最高記録3.5秒とか、「さいころ1出し」最高記録1分間に20回とか、「ジャンケン連続勝ち」最高記録65人勝ち抜きなど、本当にユニークで楽しい競技があります。知的障害の子どもたちも充分に楽しめるものもあり、新記録を出せば公認してもらえ、認定証や表彰状も出してくれます。ぜひ挑戦してください。詳しくは「日本子どもチャレンジランキング連盟」のホームページでどうぞ。

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■4−3 股の下トンネルくぐり

@2つのチームに分かれます。人数が多いときはいくつかのチームでも結構です。

A1つのチームの子どもたちは縦に並んで前のお友達の肩に両手を置いて全員足を開きます。これで1つの長いトンネルができます。

B最初の先頭はスタッフですが、慣れてきたら子どもを先頭にしてスタッフは2番目に並んで誘導しましょう。

Cもう1つのチームの子ども達も縦に並びます。そして順番に股の下にできたトンネルをくぐりぬけていきます。できたら交代です。

D最後に皆で拍手して讃え合います。

★お友達の股の下をくぐりぬけるだけの遊びなのですが、これが実に楽しい。ジャンケンができるのなら、列の先頭者同士でジャンケンして負けたチームが勝ったチームの股の下をくぐるゲームにすると、大人がやっても楽しいですよ。ぜひ賑やかなBGMを流して盛り上げましょう!

【ジャンケン列車トンネルくぐり】

列の先頭同士でジャンケンして、負けた列が勝った列の後につながって長い列になります。長くなった列の先頭同士が再びジャンケンして、また負けた列が勝った列の後につながっていきます。これは良くある「ジャンケン列車」と言う遊びですね。これを上記の「股の下トンネルくぐり」と合体させます。つまり、負けた列は勝った列の股の下をくぐって後につながるのです。まだ短い列の時は簡単ですが、次第にトンネルが長くなってくると大騒ぎです。最後に2つの長い列同士のジャンケンになりますが、ここは決勝戦と言うことで大いに盛り上げてください。ただし決勝戦だけはジャンケンの勝負のみで、実際にトンネルくぐりはしません。なぜなら、負けた列は次に勝つチャンスがないので嫌になるからです。

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■4−4 フープで電車ごっこ

@小さななフープを子どもの人数分+スタッフ分だけ用意します。それぞれを紐等で結んで鎖状に連結します。

Aそのフープに1人ずつ入って腰の辺りで保持します。最初の先頭はスタッフですが、慣れてきたら子どもを先頭にしてスタッフは2番目に並んで誘導しましょう。

B会場のあちらこちらに駅や鉄橋などを事前に配置しておきます。できれば粘着テープ等で床に線路が描いてあればベストです。

C汽車に関する音楽を鳴らしながらみんなで汽車ごっこをしましょう。

D最後に皆で拍手して讃え合います。

★知的障害の子どもたちは手をつなぎ続けているのが苦手です。すぐに手を離してしまいます。そこで連結した小さなフープに入ってもらうわけです。これなら手をつないでいなくても、列から離れることはありません。ただし、ダウン症の子どもたちは動きが丁寧ですから、スピードに注意してください。また、自閉症の子どもたちはフープに入ることに拘束感を感じる子どももいますので、事前に練習して不安を取り除いてあげることが大切です。

【フープで散歩、しかし…】

人と手をつなぐことを極端に嫌がる自閉症の子どもがいました。だからと言って手をつながずに散歩に出かけると、あっと言う間にいなくなってしまいます。親御さんからも「手をつなげるようにしてほしい」と頼まれました。お買い物にも連れて行けないとのことです。そこで、フープをいくつか連結して先頭に職員が入って列車ごっこしながら散歩に出かけました。手をつながなくて良いので、この子どもも落ち着いて歩いています。「これは良いぞ」と私は思いましたが、その後で施設に一本の電話がありました。「子どもを無理やり歩かせている。あれは虐待ではないのか?」と言う一般市民からの抗議でした。難しいですね…。


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■4−5 フープで子とろ鬼

@小さなフープを1チーム分(4〜5人+スタッフ分)紐等で結んで鎖状に連結しておきます。

Aフープの先頭にはスタッフが入り、後続は子どもたちが入って一列縦隊になります。

Bもう1人のスタッフが鬼となってフープの先頭と向かい合います。

C鬼はフープの最後尾の子どもをつかまえようとします。フープの先頭のスタッフは最後尾の子どもを守るべく、鬼の動きを邪魔します。

D鬼が最後尾の子どもにタッチしたら、先頭のスタッフは交代します。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★これは「子盗ろ鬼」と言う伝承遊びです。本来は、フープの先頭者は親役で後続の子役たちを守る遊びです。子どもを守れなかった親役が次の鬼となり、その直後に居た一番大きな子役が新しい親役になるものです。フープを使うのは「汽車ごっこ」と一緒で、手をつなぎ続けるのが苦手な子どもたちのためです。

【フープは万能選手】

フープはいろいろな使い方が考えられますね。頭からくぐりぬけるだけでなく、床に置けば陣地になって「椅子取りゲーム」、床に並べて跳んでいけば「ケンケンパー」、いくつかつなげて入れば「列車ごっこ」、ぐるっと丸くつなげればシングルサークルになって「円盤ごっこ」など。またリレーのバトン代わりにもなります。このようにフープの使い方を考えると次々とゲームがアレンジできます。 これはフープが持つ「拘束性」が抵抗感なく受け入れられるからです。「手をつながなくちゃ駄目!」とか「そこにじっとしていなくちゃ駄目!」と言う言葉での「拘束」には抵抗感が生じますが、フープなら言葉は不要です。安心ですね。

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 第5節 グループになりましょう


■5−1 封筒でグルーピング

@子どもの数だけの封筒を用意します。

A封筒の中には分けたいグループの数だけの色紙を入れておきます。例えば子どもが20人いて4つのグループに分けたいのであれば、赤色の色紙5枚・青色の色紙5枚・黄色の色紙5枚・緑色の色紙5枚の4色20枚を用意して入れます。

B会場に封筒をばらまいて、子どもたちは音楽に合わせて周りを歩きます。

Cリーダーの合図で子どもたちは封筒を1枚拾います。入っていた色紙の色同士で1つのグループになります。

★封筒を2回分用意しておき、1回目の封筒にはお菓子を入れておくと2回目の封筒に期待感が高まって盛り上がります。また、色紙の代わりに裏が粘着面になっているフェルトやシールを使うと便利です。子どもたちの胸に貼り付けておけば誰が何色チームなのかすぐにわかり、その後の進行がスムーズに行きます。

【封筒はビックリ玉手箱】

封筒を開ける時の子どもたちの期待に満ちた顔は忘れられません。まさに封筒はビックリ玉手箱なのです。ここではお菓子を入れることを紹介しましたが、他にもシールやカード、小さな玩具なども大喜びです。その後は何日も握りしめています。その景品が嬉しいことはもちろんですが、その景品を手にした時(つまりレクリエーションの集い)の思い出が大切なのです。施設の子どもで良くチラシやパンフレットを集めることが好きな子がいます。チラシやパンフレットは施設内では手に入らないのですから、外出した時に集めるのです。内容は何でも良いのです。外出した思い出に持ってかえるのですから。私達が旅先で絵葉書を買い求めるのと同じですね。大切にしてあげましょう。


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■5−2 絵カードでグルーピング

@子どもの数だけの絵カードを用意します。

A絵カードには分けたいグループの数だけの動物の絵を描いておきます。例えば子どもが20人いて4つのグループに分けたいのであれば、象さんの絵カード5枚・犬さんの絵カード5枚・猫さんの絵カード5枚・兎さんの絵カード5枚の4種類20枚を用意します。

A会場に絵カードをばらまいて、子どもたちは音楽に合わせて周りを歩きます。

Bリーダーの合図で子どもたちは絵カードを1枚拾います。絵カードに描かれている動物同士で1つのグループになります。

★絵カードの絵柄は子どもたちの大好きなものにしましょう。乗り物でも花でも何でもかまいません。そして記念に持ち帰れるようにします。知的障害の子どもたちには収集やコレクションが大好きな子どもたちがいます。一度手にしたものは大切な宝物なのですから。

【言葉よりも目で見てわかるように】

知的障害の子どもたちは、もともと言語が「苦手」です。自閉症の子どもたちになると苦手と言うよりも「嫌い」です。まるで知らない外国語で叱られているような錯覚に陥るようです。しかし視覚的なものは得意です。ですから言語で指示するのではなく視覚的に指示すると良いと言われています。知的障害者のためのレクリエーション指導は「ラジオではなくテレビで」と言われます。「話して聞かせて理解させる」のではなく「やって見せて理解させる」のです。ただし絵カードには余計な絵は描かないでください。可愛い犬の横に描いた綺麗な花にこだわってしまった自閉症の子どもがいて、グルーピングができなかったことがあります。ですから何でも映してしまう写真は絵カードにしないでください。


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 第6節 チームで遊びましょう


■6−1 ゴム風船でトス

@4〜5人のグループになります。グループには必ずスタッフが1人入ります。

Aゴム風船を用意します。グループ内のスタッフの掛け声でゴム風船を皆でトスし合います。

Bゴム風船を床に落とさずに何回トスできたかを、他のグループと競います。

C最後に皆で拍手して讃え合います。

★ゴム風船は実に多用な遊びが考えられます。フワフワと浮かんで行くゴム風船は子どもたちには追いやすく、打つ時も外すことが少なくて便利なアイテムです。ここでは、ゴム風船でトスの回数を競う⇒ゴム風船バレー⇒ゴム風船バスケット、と難度を上げています。子どもたちの様子に合わせてアレンジしてください。

【ワンテンポ遅れると言うこと】

目と手の協応動作をご存知ですか?目で見て、それを頭に送って理解して判断する、そして指先に動きを指令する。これを目と手の供応動作と言うのですけど、知的障害の子どもたちにはこれが難しい。知的に障害があるからか、どこかのラインでもたついてしまうのですね。ボールを手で打つ時、知的障害の子どもたちはワンテンポ遅れてしまい、上手に打つことができないことが多いものです。そこでゴム風船が活躍します。フワフワと飛ぶゴム風船の動きは、知的障害の子どもたちのテンポにぴったりです。すこしぐらい動きが遅れても打つことができます。ただし、私達がやると逆の効果になります。ゴム風船の動きが遅く、私達は早く打ちすぎて空振りになることが多いです。これはこれで面白いものです。大人のレクリエーションの集いでも人気メニューですよ。ぜひお試しください。


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■6−2 ゴム風船バレー

@ネットを間に挟んで、4〜5人のチームに分かれます。それぞれのチームには必ずスタッフ1人が入ります。

Aルールはバレーボールと同じですが、トスの回数制限はありません。

B子どもの集中力を考慮して時間制(5〜10分くらい)や、点数制(5点先取したチームが勝ち)にすると良いでしょう。

C最後に皆で拍手して讃え合います。

★ゴム風船の代わりに紙風船を使っても面白いです。また、ビニール製のビーチボールや大玉などを使っても面白いですよ。大玉は日本レクリエーション協会のホームページでいろいろな面白いボールが販売されていますから参考にしてください。

【ボール選びは慎重に】

使用するボールは子どものレベルに合わせて選びたいものです。体力のある知的障害の子どもたちには、ゴム製の大型バルーンや競技用の大玉などが良いでしょう。動きの丁寧なダウン症の子どもたちには、ゴム風船や紙風船が子どもたちのテンポにぴったりです。視覚的に敏感な自閉症の子どもたちには、カラフルなゴム風船やイルミネーションバルーンなどか良いですね。子どもたちのレベルや特性に適したアイテム選びは重要です。知的障害の子どもたちは私達以上に感性豊かで敏感です。それだけに適していないアイテムを使用すると、たちまちそっぽを向かれてしまうことがあります。


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■6−3 ゴム風船バスケット

@5〜10人のチームに分かれます。それぞれのチームには必ずスタッフ1人が入ります。

A四角いコーナーの両端に椅子や台を置いて、子どもが1人立ちゴール役になります。

Bゴム風船をトスしながら自分のゴール役にゴム風船を渡したら1点です。

Cゴム風船を床に落としたら、最後にタッチした子どもの対戦チームに審判がトスします。

D子どもの集中力を考慮して時間制(5〜10分くらい)や、点数制(5点先取したチームが勝ち)にすると良いでしょう。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★とても人気の高いメニューです。しかし背の高さが勝敗を左右することが多く子どもたちから抗議されることもあります。そこで背の高さを平等に考慮してチーム編成することが大切です。男女混合で遊ぶ時も考慮してくださいね。

【最後は勝負のないゲームで】

ゴム風船を使ったこれらのゲームは点数で勝負を競うものです。知的障害の子どもたちと言えども勝負事ですから真剣です。負けると悔しくて泣き出す子どももいます。それだけに、その悔しさを残したままレクリエーションの集いを終わると、次回からは参加してくれないことになります。ですから、最後には勝負のないゲームで終わりましょう。そして、楽しいエンディングを演出して次回への期待感を高めてもらうのです。このようなちょっとしたコツを知っていると、誰からも信頼されるリーダーになることができますよ。もちろん、同僚からの信頼もばっちりです。


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■6−4 箒でホッケー

@5〜10人のチームに分かれます。それぞれのチームには必ずスタッフ1人が入ります。

A四角いコーナーの両端に子どもが1人立ちゴールキーパーになります。

B新聞紙を1枚丸めたボールを床に置きます。

C子どもたちはそれぞれ箒を持ちます。その箒を操ってボールを打ち合い相手チームのゴールを目指します。

D子どもの集中力を考慮して時間制(5〜10分くらい)や、点数制(5点先取したチームが勝ち)にすると良いでしょう。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★新聞紙で作ったボールは簡単に飛んでいきます。上手になったら次第に小さなボールにしていくと面白いでしょう。この遊びを続けると掃き掃除が上手になりますよ。日常の生活の中からゲームを作り出すことも有効なアレンジの方法です。普段から動いている動きをゲームにするのですから事前練習は済んでいます。また、苦手なことをゲームにするのも有効ですよ。

【遊びリテーション】

病院でのリハビリテーションに「遊びリテーション」と言うものがあります。本来、リハビリテーションはつらいものが多いです。そのため次第に嫌になってきます。特に知的障害の子どもたちは「つらいこと」が大嫌いです。そこでリハビリテーションに遊びの要素を盛り込み、楽しくできるようにしたのが遊びリテーションです。リハビリテーションは専門の理学療法士による高度な知識が必要ですから、ぜひ理学療法士の方とお友達になることをオススメします。

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■6−5 ミニ運動会をしよう

ここではメニューの紹介はしません。要は「運動会」のメニューだからです。

最初はレクリーダーの真似をして遊びました。次に歌遊びをしました。そしてスタッフと仲良くゲームを楽しみました。もうこれだけで子どもたちは充分かもしれません。

しかし、ここまでの遊びは割りと静的な遊びばかりです。やはり、もっと走り回って体を動かした動的な遊びもしたいものです。

しかし、ジャンケンができないとなるとゲームは限られてきます。知的障害者のためのレクリエーション指導で必ずぶつかる壁ですね。さて、どうしたものでしょう。

ヒントは運動会です。どこの知的障害者施設でも年に一回の運動会は盛り上がります。なぜでしょう?普段のレクリエーション指導のメニューとどこが違うのでしょうか?それは、運動会の競技にはジャンケンゲームがないということです。

もうおわかりですね。普段のレクリエーションの集いも、ミニ運動会にしてしまえば良いのです。運動会の競技形式は大きく分けて、まずリレーがあります。また、徒競争的な競技もあります。

リレーも徒競争も、同じ内容の運動を次々と繰り返します。子どもたちは、前に出場した子どもの真似をすれば良いのです。

真似をするのは得意です。苦手な子どもほど順番を後にして、前に出場した子どもたちの様子を観察させるわけです。いわば、モデリングです。これならエンジンがかかるのが遅いダウン症の子どもでもついていけます。

また、お手玉や大玉など道具を使った競技も多いですね。道具は視覚的にわかりやすいので自閉症の子どもたちには有利です。前もって説明するのも容易です。

最近流行っている高齢者の方のためのレクリエーションゲームには、ペットボトルや紙風船などを使ったリレー遊びがたくさんあります。これらを利用するのも良い手だと思いますよ。ぜひ参考にしてみてください。

そして、最後に皆で拍手して讃え合うことを忘れないでください。

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 第7節 みんなで遊びましょう


■7−1 ロバの尻尾

@リボンまたはハンカチやタオルを子どもの人数分用意します。

Aリボンまたはハンカチやタオルを子どものズボンの後ろにはさんで垂らします。

Bリーダーの合図で子どもたちはお互いのリボンまたはハンカチやタオルを取り合いっこします。取られた子どもは会場から離れて見学します。

C子どもの集中力を考慮して時間制(5〜10分くらい)や、点数制(5本先取した子どもが勝ち)にすると良いでしょう。

D最後に皆で拍手して讃え合います。

★これも古くからある伝承遊びの1つですね。友達の尻尾を取るだけと言うシンプルさが良いですね。夢中になると自分が取られたことを気づかないでいる子どももいます。ルールを変えて、取られても良しとして続けても面白いですね。取った本数だけを競うわけです。この方が易しいかもしれません。

【ルールとは何?】

「守るのもルールなら、破るのもまたルール」とか「ルールは破られるためにある」とか良く言われます。ルールがなければ秩序は保たれず何もできないと言っても過言ではないでしょう。人としてのルールはマナーと言われます。現場のルールはマニュアルですね。いずれも破られては困ります。しかし、遊びの世界では「ルールは変えるもの」です。ルールに縛られることなく、子どもたちの様子に合わせて臨機応変にアレンジしていくことも時には大切なことですよ。

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■7−2 ガムテープ取り

@布製の粘着ガムテープを長さ10cmほどに切ります。

A切ったガムテープを子どもたちの背中に3枚ずつ貼ります。

Bリーダーの合図で子どもたちはお互いのガムテープを取り合いっこします。

C3枚とも取られた子どもは会場から離れて見学します。

D子どもの集中力を考慮して時間制(5〜10分くらい)や、点数制(5枚先取した子どもが勝ち)にすると良いでしょう。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★これはロバの尻尾の変形です。ロバの尻尾は1本だけでしたが、ガムテープなら何枚でもOKです。子どもたちの様子を見て枚数を変えてみるのも面白いですよ。ガムテープもいろいろと役に立つアイテムです。

【過激ガムテープ戦争】

私のレクリエーションの集いで、ゴム風船と共に大活躍するのがガムテープと言われる荷造り用の粘着テープです。時には床に貼って陣地としたり、ゴールラインにしたり、線路にもなります。小学校の親子の集いなどで大変人気のあるメニューに「ガムテープ戦争」と言うものがあります。親子5〜6組が親子に分かれてチームとなります。20cmくらいに切ったガムテープ数枚を床に貼ります。先ずは親チームが、そのガムテープを守るべく身体で覆いかぶります。それを子どもチームが排除しながら、床に貼られたガムテープを奪い取ると言う激しいゲームです。親の身体を引っ張ってはがしたり、くすぐったりと大変ですが、とても良いスキンシップになります。激しすぎて知的障害の子どもたちには向いていませんが機会があったら試してみてください。

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■7−3 絵カード合わせ

@葉書大からA5版程度の厚紙に動物や花など同じ絵を2枚書いておきます。

A同じように2枚1組の絵カードをたくさん用意します。

B会場に絵カードをばらまいて、子どもたちは音楽に合わせて周りを歩きます。

Cリーダーの合図で子どもたちは同じ絵の絵カードを拾い集めます。

D同じ絵の絵カード2枚で1点です。

E制限時間内に何点取れたか競います。

F最後に皆で拍手して讃え合います。

★最初に絵カードを作るのが大変です。絵柄は時代に左右されない普遍的なものが良いでしょう。動物とか花とか乗り物とかが無難ですね。一度テレビアニメのキャラクターで作ったことがありますが、放送が終わったとたんに見向きされなくなりました。この絵カード、私は2百種類4百枚の絵カードを1セットとして4セット作りました。参加する子どもたちの人数に合わせて1セットだけ使ったり、多い時は2セット使ったりしています。作るのは大変ですが、一度作ってしまえば何年でも使えます。私の絵カードセットはもう20年以上使ってますよ。いつも大人気です。もちろん、すべてフェルトペンでの手書きです。

【絵カードのセット分け】

1セットだけの使用なら後片付けは簡単です。集めれば終わりです。しかし、2セット以上の後片付けは悲惨です。なぜなら何百枚という絵カードをすべて2枚ずつ合わせなければならないからです。そこで私はセットごとに絵カードの横面にスプレー塗料で色を塗りました。これなら色で分けられて簡単です。


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■7−4 アーチくぐり鬼

@子どもたち全員でシングルサークルになります。

A一方向に向いて音楽に合わせて歩いてもらいます。

B円の一箇所にスタッフ2人が両手を合わせてアーチを作ります。

Cリーダーが頃合を見て音楽を止めます。

D音楽が止まったところで2人のスタッフはアーチを降ろして子どもを1人つかまえます。

Eつかまった子どもが新しいアーチ役の1人になってスタッフと両手を合わせます。

F再び音楽をかけて歩きます。

G以上を繰り返していきます。

H時間を見てリーダーが笛を吹き終わります。

I最後に皆で拍手して讃え合います。

★つかまった子どもには御褒美に手作りのメダルでも首にかけてあげると良いでしょう。「つかまった」と言うことでマイナスの感情を抱くと次から参加しなくなります。「つかまった」のではなく「選ばれた」と思えるようにすれば「つかまったことが嬉しい」と思えます。普通の感覚ではない逆転の発想も大切ですね。今回は知的障害の子どもたちを中心に、ジャンケンを使わないゲームばかりをご紹介していますが、このゲームは車椅子のお友達も楽しめますね。身体障害や視力障害といった他の障害を持った子どもたちのレクリエーションゲームを考えることも重要なテーマです。そこから新しいアイデアが生まれることもありますから挑戦してみてください。

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■7−5 モップ拭き20m競争

@これは徒競争です。ただし子どもたちは掃除用のモップを持ちます。

A数人ずつスタートラインに立ち、モップを床につけて待機します。

Bリーダーの合図でゴールめがけて、モップで床を拭きながら走ります。

C途中でモップが床から離れたり転んだりしたら、そこからやり直しです。

D一番早くゴールに着いた子どもが優勝です。

E最後に皆で拍手して讃え合います。

★「箒でホッケー」同様、日常生活の中からアレンジしたゲームの代表格です。これを掃除中に行なうと、どうしても「指導」になってしまい楽しくありません。やはり「レクリエーションの集い」の中でゲームとして行なうから楽しいのです。子どもたちには苦手な日課と言うものが必ずあります。それを上手にアレンジしてゲームにすることによって「指導」以上の効果をあげることがあります。ぜひ試してみてください。

【職能訓練とゲーム】

知的障害の子どもたちの施設では職能訓練と言う日課があります。施設とは子どもたちが将来ここから旅立って社会で就労することを支援する場所です。そのため子どもたち一人一人の特性やレベルに合わせて「職業能力開発訓練」を行なうのです。プラスチック製の部品を組み立てたり、お菓子を入れる紙箱を作ったりします。しかし、単調でつまらないと良く言われます。そこで時には作業そのものをゲームにして楽しむことも効果があります。職員とジャンケンして勝った子どもだけ作業工程を1つ進め、早く完成したら勝ちとするのです。これは盛り上りますよ。先ずはハンカチたたみなどがオススメですね。


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 第8節 楽しく終わりましょう


■8−1 シャボン玉遊び

@子どもたちはシングルサークルになって床に座ってもらいましよう。

Aリーダーがシャボン玉を持ち、子どもたち一人一人の前方すこし上でシャボン玉を吹きます。

Bリーダーはゆっくりと歩きながら、すべての子どもたちの上にシャボン玉を吹きます。

★これは心を落ち着かせ身体をクールダウンさせるメニューです。だから、BGMがとても大切です。「ある愛の歌」や「典子は今」などの静かな曲を流します。子どもたちは、できたシャボン玉を嬉しそうに眺めます。時間があるかぎり何度も吹きながら歩きましょう。きっと、ゆったりとした時間を共有することができますよ。感受性の豊かな子どもだと涙ぐむくらいの感動があります。キャンプの最後に皆で歌う「星影さやかに」とか「今日の日はさようなら」のようなエンディング効果があります。「今日は楽しかったなぁ」と思ってもらえれば最高ですね。

【トライアングル】

シャボン玉の代わりに、音楽の授業で使う三角形のトライアングルも良いです。静かなBGMの音楽に合わせて「チリ〜ン」と鳴るトライアングルの音は最高です。他にも、暑い夏だったら鈴や風鈴も良いでしょう。BGMの曲が長かったらスタッフが静かにフェードアウトさせると効果的ですよ。「終わり良ければすべて良し」と言う言葉がありますが、これは本当だと私は思います。途中にいろいろなトラブルがあっても、最後に良い気持ちになれれば「また来て遊ぼう!」と思ってくれます。「もう来ない!」と言われる時のショックはリーダーをへこませますよ。


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■8−2 蛍の光でさようなら

注:「蛍の光♪」のメロディーで…

♪1人で歩いて2人になり 2人で歩いて4人になり
  4人で歩いて輪を作り 風車したらさようなら

@子どもたちはシングルサークルになって座ります。

A最初はリーダーかスタッフが1人サークルの真ん中に立ちます。

B「♪1人で歩いて2人になり」で、リーダーはサークル内を歩き回ってから、座っている子どもの中から1人を立たせます。

C「♪2人りで歩いて4人になり〜」で、2人で手をつないでサークル内を歩き回ってから、座っている別の2人を立たせます。

D「♪4人で歩いて輪を作り〜」で、4人は手をつないでサークル内を歩き回ってから、丸く輪になって回ります。

E「♪風車したらさようなら」で、4人は右手を上に上げて空中でタッチしたまま1回転して、手を振りながら元の席に戻ります。

F2回目の歌でリーダーは再び別の子どもを立たせて以上を繰り返します。

G最後に皆で拍手して讃え合います。

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■8−3 みんながみんなと握手

@子どもたちはシングルサークルになって立ちます。

A会場の出口に1番近い場所にいる子どもA君を、隣の子どもB君の前に移動させます。そこで向かい合ったA君とB君は握手して「ありがとう、さようなら」と言います。

BA君は、さらに隣の子どもC君の前に行き、A君とC君が握手して「ありがとう、さようなら」と言います。

CA君は、さらに隣の子どもD君の前に行って握手とお礼を言います。そして、E君F君と次々に握手してお礼を言います。

D一方、B君はA君と握手した後、自分もC君の前に移動して握手とお礼を言います。そして、D君E君と次々に握手してお礼を言います。

Eこのようにして、C君D君E君と次々に握手してはお礼を言って移動して行きます。

F一方、全員と握手してお礼を言い終わったA君は会場を離れて帰って行きます。他の子どもたちも次々と帰って行きます。全員が全員と握手して、いなくなります。

GBGMは全員が完全にいなくなってからフェードアウトしましょう。

★全員が全員と必ず握手してお別れできる良い方法です。最後の方になると、子どもの数が減って寂しくなりますので、列の最後には全員のスタッフが並んで見送りましょう。BGMは「蛍の光」や「典子は今」など、別れを惜しむような
曲を使うと一層感慨深い雰囲気になりますよ。そのまま会場に残っていてほしい時は、子どもたちを会場の外には出さずに、もといた場所に誘導すれば良いでしょう。そして最後に全員で拍手して讃えあいます。最後の拍手は絶対に忘れないでくださいね。


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 第9節 スタッフはサインで交信しましょう


私は言葉の苦手な知的障害の子どもたちとコミュニケーションをする時「サイン言語」を推奨しています。これは手話のようなジェスチャーのようなもので、言葉以上に視覚的に早く相手に意思が伝わります。レクリエーションの集いでスタッフ同士が離れた場所にいる時、大声で連絡を取り合うのは興醒めですね。そこで私達スタッフもこのサイン言語を使用しています。代表的ないくつかのサインをご紹介しますので、ぜひ皆さんも利用してみてください。なかなか良いものですよ。もちろんアレンジは自由ですから、皆さんに合ったサインを考えてくださって結構です。良いものができたら教えてくださいね。

 @始める用意をしなさい   右手の手の平を立てて相手に向ける
 A始めなさい        右手の人差し指で勢い良く相手を指差す
 B時間を延長しなさい    両手の手の平を左右に大きく何度も開いて伸ばす
 C時間を短縮しなさい    両手の手の平を左右から大きく何度も閉じて縮める
 Dもっと早くしなさい    右手の人差し指を立ててグルグル回す
 E待ちなさい        両手の手の平を立てて相手に向ける
 Fもう一度しなさい     右手の人差し指をしっかりと立てる
 Gそれは中止です      両手の人差し指でバツ印を作って相手に見せる
 Hもう終わりなさい     両手の手の平を下に向けて左右から閉じて縮める
 Iそこに注意しなさい    右手人差し指で注意する方向を指差す
 JOKです         両手で丸印を作って相手に見せる
 K拍手をさせなさい     拍手する
 L静かにさせなさい     右手人差し指を立てて口に当てる
 M叱りなさい        左手の甲を右手の手の平で軽く叩く
 N誉めなさい        両手の手の平を腰の辺りで上に向けて何度も振る
 Oわかりません       右手の人差し指で自分の頭を指差す
 Pわかりました       右手の手の平を自分の胸に当てて何度か軽く叩く
 Q交代しなさい       両手でかいぐり回転をする
 R落ち着きなさい      両手を左右に大きく開いて下に何度も降ろす
 S走りなさい        両手を腰に当てて足踏みする


なお、知的障害の子どもたちのためのサイン言語については、筆者のカードブックシリーズ@「基礎の基礎/サイン言語と構造化40」に詳しく紹介しています。これだけ習得すれば、言葉の苦手な知的障害の子どもたちとのコミュニケーションはすべてOKです。カード式なので子どもさんとの勉強にも大変便利です。イラストと写真で学べますので、新人職員さん必携の一冊です。ぜひご覧ください。

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